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ささいな日常の記録

インスタントラーメン屋を考える

インスタントラーメンを作ってお客に提供する「インスタントラーメン屋」は、どうすれば成り立つかを考えてみます。
ここでのインスタントラーメンはカップ麺ではなく、「出前一丁」とかの袋麺です。


お客さんは、店に入って、メニューに並んだ「サッポロ一番 塩らーめん」とか「チャルメラ しょうゆラーメン」とかの中からチョイスして注文します。
店員は、おもむろに袋を破って、麺とスープを取り出します。
次に、熱湯で麺を戻すわけで、麺ボイラー あたりを使うと効率的でしょうが、これは必須ではありません。
ドンブリにスープとお湯を入れ、茹で上がった麺を入れます。
ラーメン一杯のお値段は、人件費込みで200円くらいでしょうか。
しかしこれだけでは、いくら安いと言っても、自分で作るのも面倒なくらい疲れている人しかニーズがないでしょう。


そこでオプションメニューです。
トッピングにはチャーシューとかメンマとか味つけ玉子とかのオプションを豊富に用意しておきます。
中華風のカツ(排骨)を乗っけたパイコー麺だってできちゃいます。
さらに、九州や北海道限定のラーメンまで取り揃えるとか、お客さんの好みに合わせてスープの塩加減を調節するとかの、目に見えないサービスを行ったらどうでしょう。
一杯200円が300円、いや400円になったとしても、商売になるような気がします。


インスタントラーメンは、お湯とドンブリさえあれば、誰でも作れます。
「インスタントラーメン屋」という看板を見て入ってきたお客さんに、袋麺とお湯の入ったポットとドンブリを渡して、「作れるんだから自分で作ってね。あ、お代は200円だよ」ではボッタクリでしょう。
お客さんは二度と来ません。


だから、人力検索で散見される「ggrks」とか「グーグルのこのキーワードでいろいろ出てきます」は、口が裂けても言ってはいけない、と思ったのでした。