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ささいな日常の記録

画像の出所を探して(未解決)

q.hatena.ne.jp

質問文を読んで、最初に連想したのは、この画像でした。

f:id:meefla:20160116183212j:plain

何年か前に話題になったので、ご存知の方も多いでしょう。
はてブだと

b.hatena.ne.jp

b.hatena.ne.jp

ですから、2013年の8月30日ごろですね。

本に関する情報は、当初は質問文しかなかったので、この画像の出典を探し出せば回答にたどり着ける可能性もあると考えました。
ところが、出典が見つかりません。

Google の画像検索を駆使して、最古と思われる記事は見つけました。
Facebook のこれです。

www.facebook.com

投稿日は2012年11月8日ですから日本で話題になる半年以上前で、Daily English 生活美語について によればアメリカ在住の台湾の方のようです。
記事を見ていただけるとおわかりになるように、すでに画像が劣化コピー状態になってます。
また、出典も記載されていません。

もう一つ見つけたのが、AmazonKindle 本。

表紙からしてそっくりな画像が使われていますので、これが出典かと期待したのですが、よくよく調べてみると違ったようです。
まず、出版が2013年の7月7日と、上記した Facebook の記事よりも新しいです。(日本版 Amazon だと明記されていないようですが、Amazon.com の方 でわかります)
紙のオリジナルがあって、それがもっと古い物だったという可能性もありましたが、いくら探しても Kindle 版しか見つかりません。
さらに、著者名の Pannatat というのは、タイ人に多い名前のようです。
この人は複数Kindle 本を出しているようですが、英文法関係の本は他に一冊もありません。
なか見!検索」してみると、個々の画像にキャプションをつけただけの内容でした。

また、表紙にある "from...to" の画像が怪しいです。
ネットの画像ではボールになっているものが、この本では文字の A と B になっています。
"from A to B" というわけで、これを知っていれば文字の方がわかりやすいかもですが、そもそも抽象化してイメージでというコンセプトからすれば、ボールの方がオリジナルなのではないかと考えます。

つまり、ネットで人気になった画像が先にあって、そこから Kindle 本を作った、という可能性が高いわけです。
画像の方の前置詞の数は全部で29個ですが、それに "outside" を加えて30個にしたものと思われます。

という事で、原典探しは暗礁に乗り上げ、回答には至りませんでした。
その後の質問者さんからの追加情報を考えると、そもそも正解ではなかったようですが。

それにしても、この画像はどこから来たものなんでしょうね?



追記(2016年1月18日 午前0時15分)

質問の正解は、Raymond Murphy の "Basic Grammar in Use" だったようです。
和訳版だと『マーフィーのケンブリッジ英文法(初級編)』。
下部のコメント欄をご参照ください。