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ささいな日常の記録

二十の扉の傾向と対策

二十の扉」は 人力検索のゲーム 数ある中でも人気の高いものの一つです。
質問一覧 「二十の扉」を含む質問 にもあるように、「地名版」や「映画版」などのバリエーションも生まれています。
eakum さんが主催された 【二百の扉】あしたのいわしのつくりかた【二千億の針】 に参加したのをきっかけに、2回ほどホストをやらせていただきました。


【二百の扉】あたしはどっちだ【百億の問と千億の否】
【二百の扉】あたしはどっちだ【たったひとつの冴えた正解】


客観的に見て、最初のものはまずまず成功だったと思いますが、2回目のは見るも無残な失敗と言えるでしょう。
(付いたスターの数を見てもわかります)
「転んでもただでは起きない」を信条としていますので、失敗の原因を分析してみるのが本稿の目的です。


第一の敗因は、正解をマイナーすぎる人物に設定した事でしょう。(正解は ペコス・ビル
これは、過去の二十の扉でも散見されます。
例:リベンジ「二十の扉」です。
この質問のコメント欄にも、

参加者が半分くらい知っている人でないと、参加者が負けて「やられた〜」っていう気分にならないと思います。

という意見が書かれています。
eakum さんによる、いわし版の二十の扉の質問文には、

二十の扉」って難しくて長いほど楽しめるんじゃない?
正解がマイナーなものほど、検索力と戦略的思考が試されて楽しいんじゃない?

とありますが、あまりマイナーにしすぎると誰も正解できず、楽しさ50%オフです。
二十の扉は、回答が開くまでタイムラグがある人力検索タイプよりは、いわしタイプの方が向いていると思います。
(必要なポイントも少なくて済みますし)
だからと言って、あまりの長期戦になるとホスト側の体力が持ちません(^^;


さらに、ホストの欲、という要素がからんできます。
ホストは同一人物なので、ホストの技量による大きな揺れはないと思うのですが、1回目で見事に当てられた悔しさから、2回目では意図的にヒントを出し渋っていました。
二十の回答が付くまで、ほとんど機械的な返事しかしていません。
すると、どうなるか。
回答者側の負けが確定したので、興味を失う人が続出したものと思います。
回答する人がいないと、ホストは無駄にブラウザをリロードしまくるだけで、さらに疲弊します。


「20問以内に答えが出たら皆さんの勝ちです」は、過去の二十の扉で繰り返されて来たフレーズですが、これにこだわるとマイナーすぎる正解やヒントの出し渋りにつながり、自分の首を締める結果になります。
そう考えると、二十の扉は、実はホストと回答者さんたちとのバトルではありません。
回答者さんたちの中で、誰が一番早く正解にたどり着くか、というバトルなのです。
相手にしているのは、例えば sleipnir safari firefox operaを同時起動 して正解を探す人たちです。
ホストは、ゴルフ場のグリーンでカップを切る位置を決めてプレイヤー同士の争いを面白い物にする主催者のように、裏方に徹した方が幸せになれる気がします。
20問にちょっと欠けるあたりの所で正解が出るようなマイナー度で、5〜6問目くらいからヒントを出していく、くらいの気持ちでよいでしょう。
回答者側に質問の重複などのミスがあれば、ホストの勝ちもありえますw


以上、「もうしません」の反省文でした。
今後のホストになる人のご参考になれば幸いです。


誰も手を上げなければ、私がもう1回やっちゃいます。(←懲りていない人)